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 愉しい夢の、始まり
ありがとって
何回、君に言えたかな。
言う機会はあった、のに。
ね。笑ってる君ヘ。
新しい月曜、世界。

| 23:49 | 独言(五行詩) | comments(0) | - |
 治れ、治れ。
手が、寒い。

後ろを振り返ったり、前を向いて歩き出したり、

ちょっと躓いたら、地面をけり返して、

マフラーを巻き直す。

変な、あたし。治れ、治れ。

| 15:12 | 独言(五行詩) | comments(0) | - |
 舞台で幽かに、聞こえるもの
舞台で幽かに、聞こえるもの。

それは、不安を抱いた10本の指と、

震える右足と、

左上から照らす、ライトが連れてくる、

力のない、集団のざわめき。

| 23:42 | 独言(五行詩) | comments(0) | - |
 「空の下の相談事」
最近、私にふる話題が皆一緒だった。
「ねぇ、坂井の好きな人って鈴村なの?」
最近、私のクラスでこんな噂が流れているみたいだった。鈴村は、頭もいいし、運動もいいし、かっこいいし、彼氏にするには勿体無いくらいの男子だった。でも、私は、鈴村が本当の事を言って好きではなかった。
「違うって〜!だいたい鈴村って彼女候補いるんでしょ?」
「そりゃそうだけど、好きなんでしょ?まみは鈴村の事。」
私のクラスの女子はもう、こんな調子だ。私にはもう彼氏がいる。
「鈴村なんでしょぉ〜?隠さない隠さない。」
「だから本当に違うんだって。奈緒には悪いけど違うの。」
「何で悪いのぉ?」
「だって、鈴村の元カノじゃん。」
「別にそれは関係ない。昔の話でしょ。」
奈緒は悲しい顔をした。
「ね、鈴村じゃないなら誰?」
「奈緒、教えるけど誰にも言わない。誓ってくれる?」
「お?乗り気じゃん。誰?誓うから。」
「…私、彼氏がいるの。年上の。」
「嘘ぉ〜!凄いじゃん!え?いつから付き合ってんの?」
「奈緒が鈴村と別れた頃から。奈緒が可哀想だったから言えなかった。」
「もぉっ、関係ない事なのに。」
「でもね、先週喧嘩しちゃって別れそうなの。」
「ふぅ〜ん…」
奈緒は下を向いた。
「でね…」
「もしかして、好きな人できた・・・の?」
「ん〜・・・あえて否定しないでおく。」
「誰・・・?もしかして二股・・・?」
「5組に、田中君いるでしょ?この前彼氏の事、田中君に相談したらね。」
「そこでトキメいたわけだ・・・。ま、いいんじゃない?」
奈緒は、明らかに(際どい展開)という顔をしていた。
「アタシはまみを応援するよ。この奈緒様に不可能はない!」
奈緒は私を元気付けてくれたみたいだった。
「ぶっちゃけどっちが好きなの?」
「ん〜・・・彼氏の方かも。」
「だったら、仲直りする!ね。」
奈緒は、鈴村の元カノだからこそ別れた時の辛さを知っている。まるで私にその辛さを感じてほしくないみたいで。
私は、その日の夜、彼氏と話をして、ひょんな事で仲直り。
2人の間の相談事は、別に流れている噂とは正反対の、別レーンの話だった。
空を見上げると夕日が綺麗だった。あの噂の行き先は夕日の行き先と同じような気がした。

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| 21:18 | 小説 | comments(0) | - |
 「ノートの片隅に」
今日の席替え、ありえなかった。何で?何で隣が真田なの?今度テストなのに真田が隣だと集中できないじゃん!
「よっ!栗原!隣よろしくな。」
そんな笑顔で言われても…。 正直アタシはすっごい困っていた。1年以上片思いの真田が何故かアタシの隣に。先生、そんな必要はないよ。超アツアツのカップルだったら隣同士にしておけばいいけど、そんな片思いのアタシに真田を隣にしないで…。でも本当は嬉しかった。
「お前ら、来週テストだぞー。ここ大事だから勉強しとけよー。」
一番苦手な社会。先生の声が半分子守唄みたい…。なんで社会の授業ってこんなに眠たいんだろ…?気づいたら真田がアタシのノートに落書きしてた。
「何書いてんの?」
「お前。(笑)」
真田は棒人間に矢印で『栗原参上』と書いてた。
「似てないし。」
「ね、いきなり聞くけどこの前渡部に告られたって本当?」
「えぇ〜?それは違うよ…」
「じゃぁさ、好きな人とかいないの?」
「ん〜、いるよ。これがさ1年以上片思いで。」
「告白とかは?」
「未定だね。多分ふられるんだろうけど。」
なんか、好きな人にこんな事言ってるアタシって変だと思った。
「ね、お前の好きな人誰?」
「えぇ〜駄目だよ。」
「いいじゃん。じゃぁさ、コレに書いてよ。」
「えぇ〜駄目!コレはさすがに無理!」
「誰だよ。そこまで言ったなら教えろよ」
「…。…じゃぁ、教えるけど誰にも教えないでよ」
「当たり前だし。教えないよ。コレ誓うから。」
ココまで言ったんだから教えるしかない。アタシが真田の事好きって。
アタシはノートの角を破って小さく『真田』って書いた。
「……。まじかよ。」
真田はアタシの書いた小さな紙切れを見てつぶやいた。
「ね、そういうことなんだけど。」
アタシは真田の顔を恐る恐る見て聞いてみた。
「俺は…いいよ。お前の事嫌いじゃないし。」
「へ?嘘!?」
「ぶっちゃけお前の事はずっと前から好きだったんだよね」
嘘ぉ〜!片思いじゃなくて両思い!?ちょっと唐突だったけど真田とアタシは、今日から一緒に帰ることに。何か、いきなりすぎるけど、正直凄く嬉しかった。
2人で見る学校からの夕日は、透き通っていて綺麗だった。

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| 21:11 | 小説 | comments(0) | - |
 「月に願いを」〜夏の心〜
もうすぐ、夏が終わる。まだ終わりそうにない英語の課題をやりながら、ふと外を見る。窓から涼しい風が入ってくる。まだ、13時だっていうのに。ぼーっと流れる雲を見つめていると私の電話が鳴った。
(どうせ、暇な友達でしょ。)
遊びの誘いなら断るつもりで電話に出る。
「はい、もしもし?」
表示画面に出た名前を確認しなかったからか、女友達の声ではなかった。
「もしもし・・・これ田中の電話?」
電話から、西田の声が聞こえてくる。
「えっ、何。西田?今、どこ?」
相手は西田だった。誰に番号を聞いたか知らないけど、いきなりすぎる。
「今、お前の家の前。ポストにメモ入れたの、見てねーな。」
ポスト?11時に起床した人間にポストに向かえ、なんて。メモの内容を知らないので、とりあえず聞いてみる。
「メモ?ごめん。ポストに行ってないから。…用なんだったの?」
「ん〜?あぁ、午後1時に、川公園のすべり台に来い、って書いたて入れた。」
「ふぅ〜ん。って今もう、時間じゃん。もしかして待った?」
「当たり前だ。ちょっと話があるんだけど。」
「ごめん。あ、今、外出るから。ちょっと待って。」
誰もいない家の階段をどたどた下りて、玄関に向かう。外に出ると、太陽の光と涼しい風が一緒に入ってきた。やっぱり外は気持ちいい。
「ごめん。って今日2回目だよ。ま許して。で…話って何?」
彼は、いつもと変わらない格好で私の前に立っている。部活で焼けた黒い肌が、私にはまぶしかった。
「ここじゃ、なんだから。公園行かない?」
西田に言われ、公園まで行く。彼の隣に並ぶと彼は私より大きくなっていた。
「西田焼けたね〜。真っ黒だよ。やっぱり部活?」
「まあな。大会あったから頑張ったんだぜ。」
「へ〜。頑張ってるね。」
私は西田と歩く。公園に着くと西田とすべり台で遊ぶ。私はすべる。西田もすべる。私はふと西田を見上げると、黒い顔がすこし赤くなっている。西田がすべろうとしている私のところまできた。私がすべり台をすべって立っていると、そこに西田は立っている。いつもとかわらないようで、少し赤らんだ西田はかっこよかった。
「どうしたの?びっくりするじゃん。」
「ん〜…あのな。落ち着いて聞けよ。俺、実は…」
ココまで来て状況が読めた。少し遅すぎたかもしれない。
「オ、俺は…田中が……好きだ。」
「えっ…!?」
つい数十秒前に理解ったつもりでも、理解しきれない。
「あ、あの…ごめん。何て言ったの…?」
「だから、俺は、田中が好きだ。大好きだ。」
【好き】【大好き】……私の中で理解った。
「やっと聞こえた。」
「俺の言ったこと、わかった?」
「うん。わかった。」
「で…お前は?俺の事、どう…思ってんの?」
「…私も…私も、西田の事好きだよ。大好き。」
真っ黒に焼けた彼と、すべり台の前に立っている2人。今、終わりそうな夏は、青空と一緒に青春になった。

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| 21:05 | 月に願いを | comments(0) | - |
 「月に願いを」〜曇りブランコ〜
「今度の土曜日、空いてる?」
いきなり、向こうから話しかけてきた。最初は少しびっくりしたけど、うれしかった。
「空いてるよ。何で?」
「ん〜・・・。何でだろうな。とりあえず、待ってるから。」
あの人の顔、赤くなってた。普通に話そうとがんばってた。土曜日、待ち合わせ場所に行った。
「あ、来た来た」
向こうは、走ってきた。でも、空は曇っている。
「雨、降りそう。降ったらやだね。」
私は、空を見上げて言った。あの人は、「ついてきて」とだけ言って、公園まで行った。公園には、誰もいない。遊具も、ブランコだけ。私たちは、ブランコをこいだ。
「で?話って何だったの?」
私は、笑っているあの人の顔を見た。
「あ、そうだった。」
あの人は、ブランコをとめて、ブランコに座った。
「あのさ、俺・・・お前のこと好きなんだよね。」
大体、ここまでの展開で読めてはいたけど、嬉しかった。
「あのね、私も、好きだよ。」
十秒くらい、時間が止まった気がした。その時間は、私たちのもの。雲も、空も、皆止まった。
雨が降りそうな空の下で、私たちは、笑っていた。

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| 20:55 | 月に願いを | comments(0) | - |
 新風古風
時間がないなら、止まらなきゃ。

きっと、後悔するよ。

その、何も、起こらなかった、3秒前の自分にね。

「大人」になるのも「子供」になるのも

10秒後の、「私」が、気づくこと。

| 22:42 | 独言(五行詩) | comments(0) | - |
 がらすだま
が 硝子玉のように、綺麗な夢は

ら 落下速度が、どんどん上がって

す するすると、下を目指す

だ だからって、使い捨てなわけじゃない。

ま まだ、磨いている途中だもの。

| 21:12 | あかさたな | comments(0) | - |
 逃亡
机から 消しゴムが落ちた

拾おうとすると 届かない

階段から スリッパが落ちた

取りに行こうとすると また 落ちる

私から、逃げても無駄なのに。

| 23:00 | 独言(五行詩) | comments(0) | - |
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