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 誰かの森と薔薇
未来で待っててくれますか?

貴方だと期待して良いですか?

声が聞こえたら、振り返って良いですか?

貴方を抱きしめている夢を見た。

起きたら、泣きそうだったのは何故?

| 05:55 | 独言(五行詩) | comments(0) | - |
 仲村ブログ論
今日は機嫌が悪いらしく、あえて何をするわけでもなく、
PCの電源を落とした。

手だけの写真。絵文字の入った文章。
一部の人しか分からないような、流行語や専門用語。
一日に3回はチェックしているのが、彼や彼女のブログである。
こうして、メールをするでもなく、電話をするでもなく、
毎日、ストーカーみたいに、彼らの行動や気分を観察している。

その一方で、私も、自分自身を発信している。
彼らと同じように、写真を載せ、文字を打つ。
話すより早く、心が先に、文字になっていく。
毎日、私みたいな人が、見ている事も忘れて。

朝、友第に、昨日の出来事を話す。
まだ、誰にも言ってないのに
「知ってる」と言われ、会話は終了。

結局のところ、世界中の人達に向けて、独言を吐き、
目の前に居る人の前では、また別の事を話す。
いくつも頭があるわけでもないのに、こんな事が出来るのは、
電波でも光でもない、部屋の外の空間が、
常に情報と云う会話を、生み出しているからである。

| 11:21 | 論説(テスト降臨) | comments(0) | - |
 新しい謝罪
ゴメンなさいって謝ったって

そこに誰か居たかしら

「貴方じゃなきゃ」なんて言ってみた

そんな日は来ないと思っていたのに

不思議だから新しい

| 11:13 | 独言(五行詩) | comments(0) | - |
 あの日
あの日、彼に会おうと決めたのは、

それが、何でもない記念日になると、思ったから。

また己惚れていた日々。

帰り際、彼の顔を見たら、

接吻が欲しくなった。

| 11:11 | 独言(五行詩) | comments(0) | - |
 今の私
「愛されたい」と思ってはいけませんか?
好きになるだけでは、物足りないのです。
私が結婚するまでに、一体、何人の人と、恋人になるだろうか。

過去の彼らの中には、
私を泣かせたり、愉しませてくれたり、
歌うのが好きだったり、テニスが上手だったり、
たまに弱かったり。
色んな人達だったけれど、
彼の中に、共通するところがあった。

全てが、好い想い出だったわけじゃない。
一人の人に、好い想い出、切なくて苦しい、哀しい想い出もある。

どうせ過去でしかない彼らへ。
もう、会う事もない人だって居る。
あの時の私は、どんな風でしたか?

振り返ると、己惚れていた私が居る。
先走っていた私が居る。

今は?
また、何も見えていない私が、居る。

| 11:08 | poem(テスト降臨) | comments(0) | - |
 月の光
 「だからここへ来たのに。」
楽譜は既に、別の場所へ移動していた。綾波は走り出した。
別の場所へ移動していると云うことは、月が満ち始めている、と云うことである。
 「父さんは、私に託したのよ。」
楽譜が何処へ移動したのか、必死で考える。
見つける前に、満月になってしまえば、何もかもが変わってしまう。
ペンダントの鍵を握り締めて、綾波は走っている。
道は、真っ直ぐに続いている。右手に、白い大きな門を見つけた。
 「ここ…!」
綾波は、記憶からこの場所を思い出した。
 「そうよ、ここなんだわ。ここにある筈なのよ。」
ペンダントの鍵で、ガチャッと云う音とともに、門が開かれる。
そっと覗くと、池のほとりに黒のグランドピアノが置いてある。庭のようだ。
 「ここは…確か…」
ピアノに、楽譜が置いてあった。どうやら、満月には間に合ったようである。
満月は、切なくなるほどの光で、綾波を照らした。
 「ドビュッシー ベルガマスク組曲3番『月の光』か。ここにあるべきなのよ。」
綾波は、楽譜を開いて、弾き始めた。
満月は、綾波の周りを取り囲むように照らしている。

ドビュッシーが長年かけて書き上げた曲は、情景描写に富んでいる。
池と、ピアノに、満月が写って、
その光景すら、美しいものがあった。

| 21:08 | 小説 | comments(0) | - |
 夢の準備
浴衣を着て、花火大会へ出かける。息の電車で、乙女全開。
友達と車内で会っても、可愛く手を振るだけ。
(今は、喋ってる場合じゃない)

少し暗く、汗ばんだ道で、彼と待ち合わせた。
わざと人ごみに向かって「はぐれるから」と、手をつなぐ。
大きく開花した花火を見上げるふりをして、彼を見上げる。

少しずつ歩いていって、花火がよく見える神社へ向かった。

たくさんの恋人たちに紛れて、2人は狐の裏に回り、照れくさそうにしてみる。
向かい合って、お互いに、恋をしている時間を感じあう。
ふと、彼のシャツの裾を握って、彼女は少し、背伸びをした。

少し驚いた彼の目を、彼女は自分の左手で隠した。
(もう、誰も知らない。)
彼らは、花火に照らされて、接吻を交わした。

| 20:51 | poem(テスト降臨) | comments(0) | - |
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